当社が第三者保守という言葉をIT業界に持ち込んで10年余り、半数以上のITインフラ関係者が第三者保守という言葉を聞いたことがあるといわれるまで広まってまいりました。この言葉は私の知る限りではエレベータ業界で使用されており、当時それをIT業界へ拝借しました。

エレベータ業界はどこからこの言葉を持ってきたか、はてまたは作ったのかは不明ですが、欧米ではThird Party Maintenanceという言葉は以前から存在しており、これを和訳して第三者保守と名付けたのかもしれません。実際IT業界でもサードパーティーという表現は存在していました。

この言葉が定着する前、私どもは延伸保守という言葉を用いていました。当社がこの事業を始めたばかりのころ、業界では延命保守という言葉が使われていました。延命という単語は医療において末期症状を想起させる後ろ向きな表現として使用されることが多く、もう少し前向きな意味合いを含めたいと思っていたのです。そこで延命保守に対して使用した言葉が延伸保守でした。延伸とは、電線や線路を延長させ、路線を伸ばすというプラスの意味合いで使用されていたため、この単語を保守に用いたのです。しかしこちらの表現はうまく広まりませんでした。

その後、第三者保守という言葉を用いた結果、認知を得たというわけです。
さて、名前は通るようになってきた第三者保守サービス、名実ともに保守のメインストリームとなるには私どもの努力次第だと自覚しています。
日本に定着し、お客様のDX推進にお役に立つべく、尽力してまいります。